15: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:09:07.06 ID:OipDTOFK0
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私とハナコだけになった店内で、ふぅと胸をなでおろした。
精一杯心を込めてはいたけれど、やはり渡すその時までは不安が付きまとう。
喜んでもらえてよかった。
あとはあの花束が、さっきの男性と奥さんの素敵な一日を少しでも華やかに出来ること祈るばかりだ。
椅子の上で丸くなっているハナコを抱き上げ「やったー」と小声で呟いて軽く掲げる。
ハナコはそれを意にも介さないで、されるがままだ。
私は椅子に腰かけて、しばし一仕事を終えた達成感に浸ることとした。
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