1: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:03:51.74 ID:aIHGQKY90
王子様と事務所で
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王子様と魔法使い
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こちらと同じくプロデューサーがユニットごとにいるという設定で書いていきます。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:05:01.68 ID:aIHGQKY90
咲耶「戻ったよ、お疲れさま」
P「お疲れ様。急に一人で行かせてすまなかったな」
咲耶「慣れてるスタジオだし、カメラマンの人も何度もお仕事している相手だったから問題はなかったと思うよ。だけど急用って何だったの、アンティーカで仕事入ってたのは私だけだろう?」
3: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:07:56.68 ID:aIHGQKY90
咲耶「それにしても。進路指導って、あまり良いものとは思えないね」
P「そうか?咲耶は学校の成績もいいんだろう、大して気にしなくてもいいんじゃないか」
咲耶「そういう意味じゃないよ、進路って自分自身で考えて決めるものだろう。相談ならともかく指導するというのはちょっとおかしいんじゃないのかな」
4: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:18:02.34 ID:aIHGQKY90
咲耶「芸能活動と一緒にするかな、普通。そこだけは似ていなくもないけど。そうすると、アナタはさしずめ私達の先生という事になるのかな」
P「教師の方が大変だろうけどな、オレはお前達のプライベートまで面倒見てるわけじゃないし」
咲耶「あれ、でもアルストロメリアPは」
5: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:19:22.28 ID:aIHGQKY90
P「そうか。となるとこっちもそれに合わせてスケジュールを組まないといけないな」
咲耶「まだ本決まりじゃないけどね。でも早目に決めておかないと学校も事務所も大変だろう?」
P「それはもちろん。でもこっちの事を気にして焦る必要はないからな。もし行ってみたい大学とか、やってみたい事を見つけたら遠慮せずに言うんだぞ」
6: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:20:23.89 ID:aIHGQKY90
P「それが咲耶の本当にやりたい事ならな。そりゃあここでアイドルやってくれるのが一番だけど、10年20年やれる仕事じゃないんだ、将来の為に留学するのもいいだろう。それで、どこに行くつもりなんだ?」
咲耶「落ち着いて、今のは例え話だから」
P「おっと。すまん、そうだったな。まあ、やりたい事があればそっち優先で構わないさ」
7: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:22:01.18 ID:aIHGQKY90
恋鐘「お待たせ。プロデューサー、お腹空いたやろ?」
咲耶「あれ、恋鐘。お疲れさま」
恋鐘「咲耶、お疲れさま。撮影はもう終わったと?」
8: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:23:18.97 ID:aIHGQKY90
P「あ。まあいいか、前に恋鐘と食事に行く約束をしてな。でもなかなか都合が合わないから、今日はその代わりにって…」
咲耶「はあ!?」
P「うわ、急に大声出すなよ。そこまで驚くような事か?」
9: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/08(水) 23:24:29.48 ID:aIHGQKY90
スマホの調子が悪いので一旦ここまで。続きはまた後日とさせていただきます。
10:名無しNIPPER[sage]
2018/08/09(木) 04:02:14.38 ID:8bv6krOf0
一旦乙
11: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/09(木) 08:50:32.38 ID:glBaHDFJ0
咲耶「ふふっ。そうそう、担当アイドルは公平に扱うべきだよ。それじゃあどうしようか、私のオススメのお店でもいいかい?」
P「急に不機嫌になったりニコニコしたり忙しいヤツだな…んーそうだな。恋鐘の意見も聞かないと」
咲耶「え、どうして恋鐘に聞く必要があるんだい」
12: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/10(金) 00:39:04.88 ID:HtA6T2u10
P「…ごちそうさま。いや、本当に美味かったよ。ありがとうな」
咲耶「うん、美味しかった。さすが恋鐘だね」
恋鐘「お粗末さまでした。こんぐらい、時間ある時ならいつでも作ったげるけんね」
13: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/10(金) 00:41:48.04 ID:HtA6T2u10
P「さーて、午後からもデスクワーク頑張りますよと…咲耶、どうかしたのか?」
咲耶「ああいや。さっき、恋鐘が言ってた事でちょっとね」
P「うん?」
14: ◆RDGcisPe7c
2018/08/11(土) 14:34:33.16 ID:WQl906+d0
咲耶「私はね、特別アイドルに思い入れがあったわけじゃない。ただ人を楽しませて、喜んで貰えるにはどうしたらいいかって考えてた時にアナタからの話を聞いて、それもいいかってぐらいの気持ちでアイドルになったんだよ」
P「そういやそんなふうに言ってたな。けど今はどうなんだ?」
咲耶「楽しいよ。皆の笑顔を見られるのはとてもやりがいがあるし、充実した時間を過ごせてる。それにいい仲間たちやアナタにも出会えたしね。だけどこれが本当に私のやりたい事だったのかと聞かれると、正直よくわからないんだ」
15: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/11(土) 14:35:53.16 ID:WQl906+d0
咲耶「ああ、しっかりやるよ…でもさ」
P「まだ何かあるのか?」
咲耶「もしもだけど。例えば私がやりたい事を何も見つけられなくて、アイドルへの情熱も無くしてしまったら。その時はちゃんと、さっき言ったことの責任を取ってくれるんだろうね?」
16: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/11(土) 14:36:34.56 ID:WQl906+d0
P「お前ね…」
咲耶「冗談だってば。さて、帰る前に少し体をほぐしておこうかな。レッスンルーム空いてたよね?」
P「ああ、程々にな」
17: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/11(土) 14:38:59.29 ID:WQl906+d0
(レッスンルーム)
咲耶「ふう。ちょっと攻めすぎたかな…あれ、鍵あいてる」
18: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/11(土) 14:40:04.73 ID:WQl906+d0
咲耶「ふふ。まあさっき聞いてた通りだよ、それ以上でも以下でもないさ」
恋鐘「な、なんね。それじゃあ別に具体的な事はなんにも…」
咲耶「でもまあ、そうだね。いつかはそういう事になるのも悪くはない、ぐらいには考えてるかな?」
19: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/11(土) 14:44:39.48 ID:WQl906+d0
咲耶「ああ、約束するよ」
恋鐘「ならよかった。それじゃ、レッスンしよっか?」
咲耶「うん、始めよう」
20: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/11(土) 14:46:22.16 ID:WQl906+d0
(翌日)
咲耶「味はどうだい?」
21: ◆RDGcisPe7c[sage saga]
2018/08/11(土) 14:52:49.45 ID:WQl906+d0
P「ごちそうさま。本当に美味かったよ、ありがとうな」
咲耶「お粗末さまでした…どうだろう、私はいいお嫁さんになれるかな」
P「はいはい。昨日のそれまだ言ってるのか」
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