巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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391:逆転の人  ◆SxyAboWqdc[saga]
2019/04/08(月) 21:57:20.42 ID:ga8G2LUh0
最原「翌日、白銀さんの意識は戻ったけど、大した情報を吐いてないことを確認した後は、油断してはいなかっただろうけど安心していたはずだ」

最原「もっと徹底的な殺意を持っていたのだとしたらきっとわかりやすい無茶をしていただろうからね」

最原「状況が一変したのはキーボくんが学園からの脱出を妨害し、最後の学級裁判の開催を発表してから」

最原「更に、僕が『巌窟王さんの共犯者』の件で脅しかけたから、心中穏やかでなんていられなかったはずだ」

最原「……これは信じて欲しいけど、あの時点での僕の言動は本当にただの脅しだったんだ」

最原「こんなことになるなんて思いもしなかった……」

最原「脅しをかけられた犯人は焦ったはずだ。僕の言ったことが事実かどうかはもう関係ないくらいに」

最原「でもそこで、天からの助けに等しい出来事が彼女に起こった」

最原「セミラミスさんが残したネコアルクのマスターが、共犯者に移ったんだ」

最原「共犯者は理由をこじつけてネコアルクにある指令を下した」

最原「……事件現場をネコアルクに提供し、現代アート風味の巨大ネコアルクオブジェを建設することによって現場ごと証拠隠滅したんだ!」

最原「でも犯人は知らなかった。ネコアルクにどれだけ理不尽な機能があったのかを」

最原「そこの考慮を怠り、指令がこじつけ故に大雑把になったせいで、犯行の決定的な痕跡をそこに残すことになってしまった……」

最原「最後の学級裁判の議論が進み、設問が共犯者の正体の特定を要求したときに、その痕跡は共犯者の存在を決定的なものにしてしまう」

最原「そうなんだ。ネコアルクたちは、現場にあったものを丸ごと保存していたんだよ」

最原「後で指示があったときに丸ごと元に戻せるように、完全な形で」

最原「そしてそれに含まれていた、髪飾りの破片がキミに止めを刺したんだ」


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