巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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390:逆転の人  ◆SxyAboWqdc[saga]
2019/04/07(日) 17:56:37.86 ID:3u8qvLu70
最原「幸か不幸か、一番最初に白銀さんを見つけたのは彼女たちだった」

最原「そのときから彼女たちは明確な殺意を持って『共犯者』へと変じたんだ」

最原「まずエグイサルの操縦に夢中になっていた彼女を急襲。一人が彼女の右腕を捻り上げる形で地面に押さえつけ……」

最原「もう一人はエグイサルのコントローラーを奪い取り、操作権を奪った」

最原「この二つのことが同時にできたのは、共犯者が二人いたからだ」

最原「そのときの抵抗の痕跡は、コントローラーに爪痕として残り……」

最原「そして、その証拠がこの後白銀さんに襲い掛かる拷問の決定的な証拠となったんだ……!」

最原「白銀さんを押さえつけていた共犯者は、速やかに白銀さんの右手の指の骨を折り始めた」

最原「当然、白銀さんは大きな悲鳴を上げたはずだ。そしてその声が、巌窟王さんの耳に届いた」

最原「普通ならこの要素は単なる事実で終わるはずだけど、今回はこの手口そのものが共犯者の存在を限定する」

最原「聴こえないはずがないんだ! 彼女に、白銀さんの悲鳴が!」

最原「やがて巌窟王さんが白銀さんを見つけ、それと入れ替わるように共犯者たちはその場を立ち去った」

最原「もしかしたら巌窟王さんは、コメントをしていないだけで彼女たちの姿を見たかもしれない」

最原「絶対に言わないだろうから、彼からの証言は期待できないけどね」

最原「その後、エグイサルの操縦に失敗したり、天海くんが巌窟王さんから白銀さんを庇ったりとゴタゴタが続く」

最原「結果的に白銀さんは生き残ったけど、バレずに殺せるという利点が無くなった時点で共犯者たちは恐らく殺害は諦めたんだ」

最原「白銀さんの証言は誰も信じないだろうし、第一姿を見られていない。後戻りができるという点で彼女たちは余裕があった」

最原「白銀さんは気を失って、口を開けなくなったという点も大きいかもしれない」

最原「……そう。この最後の学級裁判という場が無ければ、彼女たちの暗躍はそこで終わっていたはずなんだ」


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