巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]
2019/02/11(月) 21:38:33.65 ID:YB0q0AJh0
最原「ということは、あのおしおきのクライマックスって……」
赤松「ゾンビに追い詰められたイシュタルさんが自殺しようとトリガーを引いて」
春川「安全装置が働いて死ねず、しかもそのせいで銃が使い物にならない最悪の八方塞がりに陥って」
百田「ゾンビに無抵抗に食われて……終わり!?」
夢野「んあーーー!? んぎゃああああああ! まるっきりホラー映画ーーーッ!」ガビーンッ
巌窟王「いや! いや! 問題はない! それでも問題はないぞ! イシュタルの状態を見る限り、まだ薬の効き目はアッパー状態だ!」
ナーサリー「……それはちょっと違うんじゃないかしら。そもそもダウナー状態に陥ることがないんじゃない?」
ナーサリー「人体にはそう作用するってだけよね?」
最原「あ、そっか。それじゃあもしかして、最初から問題が……」
ナーサリー「ううん。あるわよ? それならそれで別種の大問題が」
ナーサリー「本当に助けても無意味かもしれないわ」
最原「え?」
入間「……中和剤、用意してねぇぞ。捨てたはずの薬だからな。『捨てたはずだと俺様が記憶している薬』なんだから!」
入間「もしかしたら最初から中和剤なんて存在してないかもしれねぇ!」
最原「中和剤がないと……どうなるの?」
入間「ダウナーになってくれた方がある意味健全かもしれねぇな」
入間「……もっと単純だ! 中毒状態になって内臓からジワジワ死んでく! しかも短時間で!」
最原「なん……」
百田「だとォーーーッ!?」ガビーンッ
入間「やべぇ……やべぇやべぇやべぇよアレ! どうしよう!」
夢野「いや! 気付けただけ幸運じゃ! さっきのウチみたいになんとかできるじゃろ! お主なら!」
入間「無茶言うな! 流石に今すぐ中和剤なんか作れねぇよ!」
赤松「そ……そんな……!」
巌窟王「……いや。大丈夫だ。やはり問題はなかったな」
入間「え?」
巌窟王「安心しろ入間。お前の不安に思っているようなことは決して起こらない」
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