巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]
2019/01/30(水) 23:34:53.26 ID:vuQiQmWD0
ゴッ
最原「がっ……!?」
茶柱「……転子はあなたのことを信じてます。信じてますが……それはそれとして死ぬっっっほど不快です」
最原「え。ちょっと待って。今、何を投げ……」ヒョイッ
ネコアルク「にゃあ〜〜〜星がくるくる回る〜〜〜」ピヨピヨ
最原「爆発物を無造作に投げないでくれるっ!?」ガビーンッ
赤松「それ以前に自立意識のあるロボットを投げないでよ……キーボくんじゃないけどロボット差別はダメだからさ……」
茶柱「……ここまで追い詰める必要がありましたか? 今までの努力は無駄だったと突きつける以上に残酷なこと、そうそうありませんよ?」
最原「二度と同じことをされないように徹底的にしておきたくって……当然私怨も入ってるけど」ダラッ
最原「うわ。血が出てる……かなり強く投げたね……おでこから結構出血が……」
百田「ツバでもつけとけ! あるいは茶柱のツバでもつけとけ!」
茶柱「!?」ガビーンッ
百田「……敵は決まった。確かに議論自体は無駄じゃなかったかもな。この場に敵が一人もいないってんなら……」
百田「俺たちの敵は『外の世界すべて』だ! 白銀にこんなことさせたヤツも、俺たちにこんな目をあわせたヤツらも!」
百田「目に物を見せてやるぜーーーっ!」
白銀「だからっ! それがダメなんだって!」
白銀「それが一っ番ダメなんだってば!」
百田「お?」
白銀「私がっ……私がなんの理由もなくこんなこと考えたと思ってるの!?」
白銀「ちょっとでも勝算があったのなら、仮にそれがどんなに小さくたって、それに賭けてみるのが一番簡単だよ!」
白銀「でも実際には違う! 世界なんて相手にしてられない! たったの十六人……それも、この世に実在してない私たちに何ができるの!?」
白銀「……やってみなけりゃわかんない、とか言わないでよ! もうやったんだよ! 天海くんが知らないところでも何回も!」
白銀「天海くんと一緒のときも! 何回だって……何回だって……諦めずに、希望を捨てずに何回だって……!」
春川「……白銀……」
白銀「は、ははっ。知ってるんだよ、私はさぁ。春川さんみたいな目をした人、前にも見たよ!」
白銀「その人は私たちのことを信じて、無念さを隠して、満足そうに死んでったよ!」
白銀「ふざっけないでよバカじゃないの!? そういう抜き身の優しさ、どうせ死ぬヤツにはないほうがいいに決まってるじゃん!」
白銀「残される私たちのが百倍辛くなるだけなんだよっ!」
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