巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]
2019/01/25(金) 23:57:36.87 ID:5xuU6JFi0
最原「さっきから意図的に黙ってる出戻り組はもう気付いてるよね。つまり図書室には写真術の本なんて無かった! 少なくともあの本棚には!」
最原「後から白銀さんが、本来そこにあった料理百選の本と入れ替えたんだよ!」
夢野「まさかこんな写真が『ここに』出るとまでは予想しておらんかったがの」
夢野「最初の事件のトリックについて、重要なのはとにかく『巌窟王の位置』じゃ。『砲丸の位置』でもよいが」
夢野「巌窟王の頭上にドデカい鉄骨が落ちて来る! とかならそこまで気を遣う必要はない。でも現実にはそうではなかった」
夢野「重さ、高さは問題ないとしても『命中率』にはどうしても不安が残る!」
夢野「じゃから保険が必要じゃった。ダメ押しとも言えるし、願掛けとも、ともすれば単なる『おまじない』とも言えるような極微量の底上げが」
夢野「ついでに、あからさまに図書室に向かうつもりじゃった巌窟王が、万が一あそこに来た場合の備えがな!」
夢野「それが写真術の本じゃ。あの当時の巌窟王は、卒業アルバムのために写真について書かれた本を欲しておったからな!」
夢野「……そういえば最原。お主、カメラをセットした後、ずっと階段傍の教室で見張ってたわけではなかったのか?」
最原「カメラを設置した後すぐ、ってわけじゃなかったからね。首謀者が僕たちと一緒にいる場合はタイムリミットギリギリにならなきゃ来ないだろう」
最原「そう赤松さんが言ったからさ」
最原「あのトリック全体を見るに『首謀者がなにかと理由を付けて大人数で地下に降りるはず』って予測した上での発言だったんだと思う」
赤松「百田くんの予定を偶然知ったからね。首謀者なら絶対にその計画にあえて乗るだろうって思ったんだよ」
赤松「わざわざ私たちの中に紛れ込むような人だし。そうじゃなきゃ最初からあの部屋に引きこもってる」
赤松「あの大爆音のトリックは、カメラを仕掛ける前日にすべて実験は終わったけど」
赤松「AVルームの細工だけは出来る限り計画実行直前、せめて当日に行う必要があった。あのAVルームって結構使用頻度高かったから」
赤松「で。『緊張でガチガチになってるから食堂でなにか食べてきなよ』という口実で最原くんを追い出して」
赤松「すべての細工を終えた後で悠々と最原くんを拾って、階段傍の教室に戻ってきたってわけ」
赤松「……念のために言っておくけど、それでも十七時だよ。あの事件が起こる寸前、つまり二十二時寸前まで見張ってたわけだから……」
巌窟王「五時間はあの教室にいたのか。退屈だっただろうな、死ぬほど」
最原「僕たちがいない間に首謀者が中に入ってしまったかも、という心配は元からしてなかったよ」
最原「入間さんの作ってくれたブザーだけは携帯してたからね。倉庫の赤外線センサーとは違ってこれは射程が長いんだ」
最原「いや赤外線センサーの方も後から長くなったけど……これの応用で作ったのかな」
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