巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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264:爆死の人 ◆SxyAboWqdc[saga]
2018/12/24(月) 20:19:15.31 ID:w0oyYBTY0
巌窟王「……はっきり言っておこう。今更この学園から魔術関連のものをすべて排除できたとしても、お前たちが狙われることに変わりはないぞ」

最原「え?」

巌窟王「問題なのは『魔術が実在する』という知識を持ってしまったことだ。そしてそれを外の誰かに伝えてしまうことだ」

王馬「もう伝わってるでしょ。世界規模の番組らしいし?」

白銀「いや? 伝わってても現状はまだマシなんだと思うよ?」

星「……説明しろ、白銀。詳しくな」

星「今の俺は冷静さを欠こうとしている」

白銀「みんなの記憶はすべてフィクション。この学園で起こったこともすべてフィクション」

白銀「外の世界の現実とは一切関係ない、どこにも実在しない話」

白銀「でも『この場でかけられた命だけは本物』。それがこのリアルフィクション、ダンガンロンパの主軸なんだよ」

白銀「で。設定に関してはなにもかもフィクションの私たちが、外の世界に向けて『魔術は実在してるーーー!』と叫んだとして」

白銀「それを信じる人、いると思う? フィクションの登場人物の言葉を?」

ナーサリー「……いないわね。フィクションなんだから」

白銀「私たちは知ってるよ? 目の前で起こったことだから。ついでに、彼らを外に出すことができれば『魔術がリアルである』ことは証明可能だよ」

白銀「逆に言えば『この学園ですべてを完結させることができれば、この場で何があろうとフィクションで片付けられる』んだけどね」

東条「なるほど。いわばこの学園は、真実を知った外の勢力からすれば『早期発見されたガン細胞』に等しい」

東条「今すぐにでも切除したいんでしょうね。できるだけ自然な形で」

入間「自然な形……?」

最原「そうか。わざわざこの最後の学級裁判って形を取って、僕たちのことを直接的に『切除』しないのは、慎重を期しているからってことか」

最原「僕たちを魔術で殺すわけにはいかない。そんなことをしても別のガン細胞が残るだけ。でも『学園の中の設定』で殺せば……!」








白銀「私たちは何も残せずにただ消える」

白銀「『終結』だね……まさに」


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