巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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258:爆死の人 ◆SxyAboWqdc[saga]
2018/12/21(金) 21:50:17.53 ID:EASw8qGs0
最原「僕は新世界プログラムの中で少しだけ思い出した。『最原終一になる前のパーソナリティ』を、本当に少しだけ」

最原「この学園は常識外だよ。そして『これは常識外だ』と認識するときに使った尺度は、外にいたときのそれとまったく同じだった」

最原「僕は外の世界にいたときも『魔術師』なんて存在を認識してなかったし、実在なんて考えたこともない」

巌窟王「上手く隠れていたのだろうな。当然だ。魔術師は表沙汰になることを酷く嫌う。神秘は秘匿されるからこその神秘だからだ」

巌窟王「だが、この学園を作成した者はきっと大人数だろう。その中に一人程度、魔術師に連なる血族がいてもおかしくはない」

ナーサリー「過去の聖杯戦争では『魔術の本を本物と知らずに適当に詠唱してみたらサーヴァントをうっかり召喚してしまった』みたいな」

ナーサリー「そういう今回と似たような参加者もいたわ。奇跡的な偶然だけどありえないって程ではないのよ?」

ナーサリー「あるコミュニティにうっかり本物の魔本が紛れ込み、それをうっかり一般人が入手し、うっかり本当にやってのけることは前例があるの」

最原「巌窟王さんの召喚。そこまでは偶然だよ。それ以上に説明のしようがない」

最原「でも他に関してはそうじゃない。巌窟王さんの召喚を大本の原因として起こった、最大最悪の悲劇だ」

百田「最大最悪の悲劇……?」

天海「あっ」

白銀「?」

天海「……放送している相手が全世界……ってことは……」

最原「当然見ているだろうね。僕たちが元いた世界にいた魔術師たちも」

白銀「えっ?」

最原「……一万人の魔術師がいれば、魔術を使える機械も制作可能、か」

最原「人数がその二倍なら? 三倍なら? 十倍なら? 百倍ならどうだろう」

白銀「……ッ!?」

赤松「……何を……言ってるの、最原くん?」

最原「外の世界すべてが敵……とまでは言えないよ。でも」

最原「外の世界の魔術師すべてが敵……その可能性はいくらでも考えられる」

巌窟王「――」






最原「僕たちは僕たちが自分たちで思っているよりずっと……絶望的な相手と戦っていたのかもしれない!」


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