巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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257:爆死の人 ◆SxyAboWqdc[saga]
2018/12/20(木) 21:06:04.92 ID:iCMXcPfh0
獄原「キーボくん……? あ、そっか! ナーサリーさんをあそこまで連れ込んだのもキーボくんだもんね! 充分考え――」

入間「られるわけねぇだろ。白銀も言ってたじゃねーか。原理的に不可能とまでは言えないが、現実的に不可能なんだよ」

入間「この言い方が気に食わないのならこうだ。現状! キーボには! 不可能だ!」

最原「……この際、最初から考えてみよう。僕たちを取り巻く現実に無関係ってわけでもなさそうだから」

最原「まず、この世界には『魔術が実在してる』。ここまではいいよね。だから巌窟王さんがいるんだから」

巌窟王「……そうだな。魔力が完全に枯渇した異聞の世界という気配もない。そこは間違いがないだろう」

最原「じゃあ次。魔術が実在しているとして、僕たちにそれを行使できたのは何故か」

赤松「ええと、確か……」





アンジー『ねえねえー! アンジーにいい考えがあるよー!』

最原『えっ』

アンジー『さっき図書室からこんなもの持ってきたんだー!』キラキラキラ

真宮寺『……えーと、何々?』

夢野『英霊……召喚……?』





赤松「この学園に閉じ込められてすぐのころ、デスロードの難易度にどん詰まり状態になってたところを……」

赤松「アンジーさんが英霊召喚の書物を持ってきたんだったよね」

真宮寺「その後、僕が魔法陣を監修。再現。呪文はアンジーさんが唱えた……そう記憶しているヨ」

最原「それだよ。皮肉なことだけど、あの書物だけは紛れもない『本物』だった」

最原「嘘だらけのこの学園において、あの本の内容に嘘はない」

獄原「そうじゃないと、巌窟王さんを呼べるはずがないもんね」

最原「あの本、誰が置いたんだろう」

赤松「!」

最原「……ついでに言うなら、誰が『書いた』んだろうね?」

春川「いまいち話についていけないけど……単純に言えば本職じゃないの?」

春川「私たちと違って、魔術が身近なヤツ……つまるところ魔術師ってヤツ?」

最原「それで間違いないよ。でも僕たち十六人の中に魔術師なんて素質を持ってる人は一人もいないよね?」

最原「あったとしたらもっとコロシアイの謎が難しくなってたはずだしさ」

入間「さっきから何言いてぇんだよ! さっさと本題に入れよ!」

東条「……」

東条「……外の世界に魔術師がいる。少なくとも、この学園の作成に関わっている」

星「!」

最原「……」


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