【安価】女子高生「夢から覚めたら見知らぬ場所にいた」
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8: ◆QfuQVLUstziF[saga]
2018/08/06(月) 13:03:25.24 ID:w1pCU6EP0
なすび「このお方をどなたと心得る! ベジタブル・キングダムの第一皇子なのだぞ」

割り込んできたのは、ちょっぴり強引な色黒のイケメン。

喋るキノコ「よせ、なすび。無礼を働いたのは僕だ」

なすび「しかし、それでは護衛の意味が……!」

喋るキノコ「彼女に敵意は見られない。それに、か弱い女性を痛めつけるのは趣味ではないしね」

なすび「殿下が仰せならば。女、命拾いしたな。殿下の寛大な御心に感謝しろ」

ナスがキノコの護衛をしているなんて、不思議だなと私は思った。

そもそもキノコは菌類なわけで、どうして菌が野菜の国の皇子様なのかも―――

喋るキノコ「父上(粘菌)が陛下と意気投合して、勝手に決めたのだ。まったく、つくづく迷惑な話さ」

七海「あの、私……」

なすび「おい、貴様! 殿下に気安く話しかけるんじゃあないッ!」

喋るキノコ「七海、君の言いたいことは分かるよ」

七海「私、家に帰らなくちゃいけなくて。表参道を歩いていたらいきなり」

喋るキノコ「そうだな、まずは僕の家に招待しよう。ヤ・オヤという名の村なのだがね」

七海「え!?」

なすび「オラ、ついてこい。念のため、貴様の手首を蔓で拘束させてもらうぞ」シュルシュル

七海「つ、通じてな〜い!」

こうして、不思議ながらも甘酸っぱい私の異世界ライフが始まりました。

あの時の私はまだ、自分が恐ろしい運命に巻き込まれたことなど、露も知らなかったのです……。









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