椿「もう一歩、そっちへ寄っていいですか?」
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33:名無しNIPPER
2018/08/03(金) 19:30:22.66 ID:9sBmy8QR0



椿「…………」

早耶「椿さん、耳まで真っ赤ですよぉ?」



椿「へっ!? あ、えっと、いやこれは」

早耶「ふふっ、椿さんも乙女ですよねぇ☆ わかりますよぉ〜」

椿「も、もう! そういうんじゃなくて!」



頭の中でいろんな何かが繋がったような感じがして、

私はすっかり上気したままだ。



でも。

好きって思うものを、感じることを、大切な人を。

そうした毎日を、ずっとずっと大切に想っていけたらって。

それって何より素敵な、私のワガママで欲張りで、

何より前向きな気持ちなのかもしれない。



椿「……早耶ちゃんはすごいですね。これだけのことを、おおらかに語ってみせるって」

早耶「ふふ、わかりますよぉ。でも……。でも、みんなの“好き”を早耶も好きになりたいし、早耶も頑張らなきゃって思えるって、すっごく幸せだと思うんですよぉ」



改めて早耶ちゃんの表情を伺う。

不安がないわけじゃないけど、でも、

これが私だと言わんばかりの、前向きさに溢れた姿。



早耶「だって好きってキモチ自体、もっともっと好きでいたいじゃないですかぁ♪」



彼女はどれだけ、好きと向き合ってきたんだろう。

私はこれから、どれだけ向き合っていけるんだろう。



早耶「ふふ、欲張っていきましょう? 乙女は欲張りな生き物ですよぉ?」



そう言ってポーズをキメる彼女はいつにも増して、

とってもキュートなアイドル・松原早耶だった。










早耶「……早耶も、とっても欲張りですから、忘れないでくださいねぇ♪」



思わず魅了されてしまいそうな、彼女の笑顔がそこにあった。

強いなぁと思う。





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