45: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/06(月) 19:25:37.31 ID:yVF65aIb0
俺は、言葉が出なかった。
愕然とする。
興味ないんじゃなかったのかよ、頭の中で反響する。
『杉山は…どんな風にお前を脱がした?』
そう言いながらあいつは私を脱がしていった。
答えずにいたら、なぁって何度も尋ね直して。
その顔が切羽詰まっててあまりにも泣きそうだったから、そんなに杉山君に嫉妬してるのかなって、その時はふわふわした頭で考えてたわ。
ずっと何かを探してるみたいだった。
だんだん取り調べでもされてる気分になったもの…
私が少し反応するたびにここを杉山が、とか杉山は、とか。
結局一回も私の名前は呼ばなかった。
終わったあと、私を後ろから抱きしめたまま、あいつは泣いてた。
そして私のどうしようもない…誰にもバレたくない秘密を耳の中にささやいた。
何も言われなかったけど、このこと誰かに言ったらばらすぞ。そう脅されてるに等しかったわね。
直前から思えばあり得ないほど声が冷え切っていたのを覚えてる。
私はそのことを誰にも言わずに今日まで生きてきた。
でももう、時効でしょ?
あんた以外にこのことを言うつもりもない。
はっきり言ってあんなの異常よ。気持悪い…
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