45: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 01:20:50.00 ID:Ai+XpKnp0
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川島瑞樹の“最後の”コンサートが、日本中の話題をさらった。
皆が、コンサートを境に瑞樹がアイドルをやめると思っていた。
だが、実際瑞樹がやめたのは、アナウンサーのほうだった。
「もっとはやくアイドルになればよかったわ」
久しぶりのオフに、瑞樹はプロデューサーと食事をしていた。
アナウンサーへの未練はない。
「もっと、そうね。17歳とかそれくらいのときに、アイドルになるべきだったわ。
そしたら今頃P君を、シンデレラガールのプロデューサーにしてあげられたかも」
瑞樹は半分冗談めかして言った。半分は本気だった。
プロデューサーはふっと表情をゆるめて、言った。
「無駄なんかじゃありませんよ」
「え?」
「瑞樹さんの28年も、アナウンサーのお仕事も、つながってます。
いまの瑞樹さんに」
そうだと嬉しいわ。
呟いただろうか、心の中で思っただろうか。
それを確かめてくれるひとは、ここにいる。
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