87:名無しNIPPER[saga sage]
2018/08/06(月) 23:59:56.80 ID:nLWK+N10o
―― 展望車
秋槻「自分を変えるために――……か」
みこと「……」
秋槻「君の決心を否定したいわけじゃないけど」
みこと「……っ」
秋槻「ゆっくりでいいと思うけどな」
みこと「でも……」
秋槻「デネブの運行は15日……。この2週間はきっと短い」
みこと「…………」
秋槻「その途中で彼女たちは降りていくから、焦るかもしれないけど……。
その中で得たものは一生残るよ。それを焦って見落したらもったいない」
みこと「……」
秋槻「それに、あの二人は君の良さを知ってるから、それを大事にした方がいいと俺は思う」
みこと「……良さ? ……私に?」
秋槻「俺が酒に酔ってるとき、水をくれたでしょ。そういう気遣い、心配り。
そういうことを自然と出来るってのは紛れもなく良いところだよ」
みこと「……」
秋槻「なんて、ごめん……説教臭かったな」
みこと「……」
秋槻「俺も協力するからさ」
みこと「……?」
秋槻「だから、君も協力して」
みこと「協力……?」
秋槻「いい旅になれるように、協力」
みこと「――……うん」
秋槻「よかった」
みこと「……」
秋槻「ところで、一人で戻ってきたの?」
みこと「……ううん。結月さんと」
秋槻「そうか……3人目が彼女だったな……」
みこと「……」ソワソワ
秋槻「それじゃ、話は終わりだね」
みこと「う、うん……それじゃ」スクッ
秋槻「……」
みこと「あ、ありがとうございました」ペコリ
秋槻「え……?」
みこと「……また」
テッテッテ
秋槻「……」
545Res/802.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20