532:名無しNIPPER[saga sage]
2020/03/05(木) 01:15:22.17 ID:wQFDgRACo
少女たちは荷物を引いて並んで歩きだした。
「1週間とちょっと、家を留守にしてたんだね」
「たった数日なのに、ね」
少しだけの懐かしさを感じながら歩いて行く。
「お腹空いたでしょ?」
「うん、もうペコペコ」
「お姉ちゃん、喜ぶよ、きっと」
「やった! タマゴパラダイス!」
いつも見ていた風景の中に見慣れた形が見えてくる。
「はい、お家に到着」
「おぉ、懐かしの我が家〜♪」
玄関の扉を開けて。
大きな声で帰りを伝える。
「ただいま〜!」
「おかえり〜」
母親の声を聞いた。
それは少女の旅が終わりを告げた時だった。
end
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