514:名無しNIPPER[saga sage]
2020/03/05(木) 00:32:06.50 ID:wQFDgRACo
栞奈「ば、バカ! 変なこと言わないでよ!」
『それより、試験はどうしたんだ?』
栞奈「ちゃ……ちゃんと受けてきたよ……」
『そっか……』
栞奈「私、試験も受けて、デネブで最後まで行くことにしたから」
マリ「……」
栞奈「どっちかを選べ、なんて言われてないから……どっちも選ぶんだよ」
『そうか。そうするのが栞奈らしいなって思うよ』
栞奈「そう……かな?」
『あぁ』
栞奈「私が東京に戻って来るって思ってたんだ?」
『賭け、みたいなものだったけどな――……って、ごめん、切るわ』
栞奈「え?」
『大村ァァアアアア!!』
『は、はい!』
『お前、なに女と話なんかしてんだよ! アァ!?」
『す、すいません』
栞奈「もしかして練習中?」
『そうなんだよ。だから、後で……っていうか、最終駅でな』
栞奈「なんかごめんね、忙しいところに……」
『いや、いいよ。じゃあ、頑張ろうな、栞奈』
栞奈「うん、頑張ろうね、一輝」
『感動させるから、甲子園で』
栞奈「――期待してる」
『大村ァ! グランド10周走ってこい!!』
『はい!』
プツッ
栞奈「……いまの声……報瀬に似てるって言う……マネージャーかな」
マリ「……」
みこと「……」
結月「どうでしたか?」
栞奈「えっ、どうって言われても……!?」
みこと「動揺してる」
栞奈「し、してないですぅ」
マリ「ふぅん」
栞奈「ごほん。私はね、月の裏側にワームホールがあると思ってるんだよ」
結月「なにを言い出すんですか」
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