356:名無しNIPPER[saga sage]
2020/02/14(金) 15:54:37.97 ID:l1m2r1O+o
みこと「休んでるところごめんなさい。これ、キマリさんが持って行ってって」
報瀬「いいけど……。キマリが?」
みこと「スタミナドリンクって」
報瀬「何してるの、キマリは?」
みこと「食堂車で手伝いしてる。日向さんも車掌さんとお話ししてて……」
報瀬「結月は?」
みこと「撮影してるから……」
栞奈「暇なんだね、みことちゃん」
みこと「あ、栞奈さん」
報瀬「くんくん……うっ、変なにおい……っ」
栞奈「まだ体調が戻ったわけじゃないから、大人しくしてなよ」
報瀬「……うん」
みこと「お話ししてたの?」
栞奈「うん。報瀬たちの話を聞いてた」
みこと「……」
報瀬「どうしたの?」
みこと「私も聞きたい」
報瀬「……じゃあ、入る?」
みこと「……うん」
栞奈「意地を張りあった結果が今に至るってとこまで話したけどさ」
報瀬「匂い嗅いだせいでまた気分が悪くなってきた……。……けど?」
栞奈「報瀬と日向の意地の張り合いで……報瀬が意地を貫き通したと」
報瀬「うん」
みこと「……」
栞奈「報瀬が正しかったってことだよね……?」
報瀬「どうだろ。結果は結果だから、そこは問題じゃないと思う」
栞奈「過程が大事?」
報瀬「結果とか過程じゃなくて……向き合うことじゃないかな」
みこと「……」
報瀬「自分と向き合って、相手と向き合って、どうしたいか」
栞奈「…………」
報瀬「どうなりたいか、なんて……あの時は考えてなかったし」
みこと「……」
報瀬「考えられるほど、私たちは長く生きてないから」
栞奈「……そっか」
みこと「生きてない……?」
栞奈「経験、だよね」
報瀬「うん。経験があるから過程を考えて理想の結果に近づける……」
みこと「……」
545Res/802.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20