351:名無しNIPPER[saga sage]
2020/02/14(金) 15:46:17.85 ID:l1m2r1O+o
みこと「キマリさん達が明日、なわとび大会に出て、その後打ち上げしたいって」
一輝「だからなんだよ……」
みこと「最後だから」
一輝「……!」
秋槻「…………」
みこと「……」
一輝「……っ」
秋槻「話しにくいみたいだから、俺の話からしよう」
みこと「?」
一輝「……?」
秋槻「学生の頃、君たちと同じくらい歳の頃の話なんだけどさ」
みこと「……」
秋槻「一人の女子と仲良くなってね。席が俺の前で、なにかと接点が多くなったのが理由でね。
日直とか掃除とか、いろいろ行動を共にすることが多くて」
一輝「……」
秋槻「そんな俺たちをみたクラスメイトが、ある日、俺に聞いたんだよ。
『お前たち付き合ってるの』って」
みこと「……」
秋槻「俺は照れくさくて、声を大きめに『付き合ってねーよ』って言ってさぁ」
一輝「……」
秋槻「それをその女子に聞かれて……。それから気まずくて、今まで通りに過ごせなくて。
会話も当たり障りのないことばっかりで、何か失った気持ちになったな」
みこと「……」
秋槻「あの時、なにか行動を起こせていたらって思うよ。そしたら、今ここにいないかもだけどね」
一輝「後悔してますか?」
秋槻「うん、してる」
一輝「…………」
秋槻「その子のこと好きだったんだなって、後になって気付いたから」
みこと「……」
秋槻「俺の話は終わり。ごめんね、割とどうでもよかったかな。あはは」
みこと「…………」
秋槻「それじゃ、話を聞かせて?」
一輝「正直、よく分からなくて」
秋槻「分からない?」
一輝「なんであんなに嫌な気持ちになったのか――」
……
…
545Res/802.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20