314:名無しNIPPER[saga sage]
2020/01/17(金) 16:30:13.47 ID:KOzKQsUKo
車掌「それでは、ささやかながら乾杯しましょうか」
マリ「あ、ちょっとまってくださいっ」
料理長「慌てると零すから、気を付けて」
マリ「は、はい……よし」
みこと「少しでいいよ?」
マリ「まぁまぁ。はい、それでは……この旅の終わりがいいものでありますように、乾杯!」
料理長「い、いきなりだなっ」
車掌「乾杯♪」
秋槻「乾杯」
みこと「……乾杯」
チン
マリ「ごくごく……」
みこと「ごく……ごく……」
秋槻「ふぅ……日本酒ですね」
料理長「京都でいいもの貰ってね。どうせなら今飲んでしまおうと」
車掌「……」フゥ
マリ「うーん……うんん?」
みこと「甘い……酸っぱい?」
マリ「苦みもあるような……?」
みこと「……変な味?」
マリ「そだね、これ、変な味……おいしくないね」
料理長「あるもの全部使うからだよ。組み合わせを考えないと」
マリ「だって……使わないともったいないって思ったから……」
料理長「別に捨てるわけじゃないんだから、残してもよかったんだよ」
マリ「でも、あるものは使わないとって思って」
料理長「それがこの結果だ。あるものだけで美味しくするには知識と腕が必要、分かった?」
マリ「はい、すいません」
秋槻「一体どんな味なんだろうか……」
みこと「飲んでみる?」
秋槻「うん、ありがとう」
みこと「全部飲んでもいいよ」
秋槻「ごくごく……」
みこと「どう?」
秋槻「……変な味だね」
みこと「使ってるの果物だけだから、体にはいいって」
秋槻「そうだね……。風邪ひいた時とか栄養が欲しい時に飲むと良さそうだ」
マリ「誉められてないような気が……」ゴクゴク
車掌「……」
料理長「……」
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