312:名無しNIPPER[saga sage]
2020/01/17(金) 16:28:22.84 ID:KOzKQsUKo
マリ「聞かせてください! 20年前に走った列車に乗車してたって話!」
みこと「……私も」
秋槻「ど、どうしたの二人とも……」
マリ「なんだか寝付けなくて、外の空気を吸いに出ました」
みこと「私も同じ……」
車掌「そうでしたか……」
料理長「なんだか賑やかだと思ったら、二人も来たんだね」
マリ「あれ、料理長……なんだか雰囲気が違う?」
料理長「別に、私は普通だけど?」
マリ「うーん?」
秋槻「なんとなくですけど、俺もそれ感じました。女性の柔らかさというか優しさというか」
マリ「そう、それ!」
料理長「そうかな? だとしたら――」
車掌「ヴェガの料理長をイメージしているとか?」
料理長「……かもね」
みこと「イメージ?」
車掌「当時の私たち、お客にも厳しいこと言ってたんですよ。
でも、料理を美味しそうに食べていたら心から嬉しそうにしてて」
料理長「懐かしいね……。無意識だったけど、そうなのかもしれないな……」
マリ「……」
料理長「冷蔵庫にさっきのジュースがまだ入ってるよ、持ってきな」
マリ「え、いいんですか!? って、でもそれ料理長の分では……」
料理長「いいよ、一人分だから足りなかったら別の出してもいい。私の奢りだ」
マリ「やった♪ みこっちゃん、半分こしようね」
テッテッテ
みこと「……さっきのジュース?」
料理長「そう、3人で作ってたジュース」
秋槻「作ってた……とは?」
料理長「メニューに無いジュースを注文されて、それを受け入れてさ、呆れてたんだけど……、
じゃあ作ってみようって話になって」
車掌「まぁ……」クスクス
みこと「ウェイトレスの3人?」
料理長「そうだよ。それを余ったフルーツでね。
味見してないから私はどんな味かは知らないけど……」
みこと「日向さんが変な顔してたよ」
料理長「あはは、そうか」
車掌「菜々子さん、まさか……」
料理長「そんなものにお代は貰えないって」
車掌「それならいいんですけど」
秋槻「……」
マリ「持ってきたよ〜。はい、みこっちゃん」
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