216:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/08(月) 09:29:34.45 ID:MQ6xVShUo
栞奈「飯山みらい……。確か、母さんが友達だとか言ってたな……」
報瀬「本当に?」
栞奈「でも、ホラ吹きだから、うちの母さん……信用できないね」
一輝「母親譲りか」
栞奈「ちょっと! 母さんはともかく、私のことを侮辱するのは許さないよ!?」
一輝「普通逆だろ! さっそく使ったな!?」
日向「うるさいな、この二人……」
みこと「うん」
栞奈「私に付いてこれるのは一輝だけだよ」ギュッ
一輝「……この握手はなんだよ?」
秋槻「さて、話は落ち着いたところで、これからどうしようか」
日向「秋槻さん、車はいつまでレンタルしてるんですか?」
秋槻「今日の夜までだけど、なんなら明日の出発まででもいいよ」
結月「それまで付き合ってくれるってことですか?」
秋槻「うん。要望があればね」
報瀬「せっかくですけど、お気持ちだけいただきます」
栞奈「どうして? 厚意で言ってくれてるのに」
マリ「私たちは私たちの、年相応の旅をした方がいいと思って」
秋槻「うん、分かった」
みこと「……」
日向「だけど、今日はご厚意に甘えたいと思います。よろしくお願いしまっす!」
秋槻「うん、任せて」
結月「あ、でも……。いろいろとお金を出してもらってますけど……」
秋槻「前も言ったんだけど、社会人だからそれは気にしないで。
こっちも目的の為に乗車してて、助かってることもあるから」
一輝「目的……?」
マリ「人間観察ですよね」
秋槻「そうなんだけど……そう言われるとなにか違う気もする……」
栞奈「青春を取り戻そうとしてるんですよね」
秋槻「それは違う。全然違う」
日向「たくさんの人生を見て学び、よりよい作品を生み出すことが目標なんだそうだ」
秋槻「まぁ、そういうこと」
栞奈「惜しいな」
一輝「掠ってもいないって。完全否定されてただろ」
秋槻「お婆さんの話が聞けたように、君たちのおかげで乗客の人たちと話しやすくなってるから。
なんというか……そのお礼……ってことで」
みこと「……」
マリ「私たちのおかげ?」
日向「なにも特別なことしてないけどな」
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