64:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 23:14:18.02 ID:GjPOdGXn0
伊58「じゃあ怪物と深淵の意味ってなにでち?」
伊8「実のところ一文目は簡単。むしろゴーヤが示したような解釈でよかったりする」
伊58「なにそれ」
伊8「ニーチェには一つやっつけたい対立関係そのものがあった」
伊58「……善悪」
伊8「『善悪の彼岸』というタイトルそのままだけど、そう、道徳であり同情心であり社畜の絆がそれです」
伊58「それならわかるかなぁ。悪者をやっつけようとするときの善意ほど暴力的なものもないでち」
伊8「だから一文目一つ目の「怪物」を「悪」に二つ目の「怪物」を「善」に置き換えて……」
『悪と闘う者は、その過程で自らが善と化さぬよう心せよ』
伊8「とすれば、解釈としてはクリアです」
伊58「何か変じゃない? どっちも悪にしちゃだめなの?」
伊8「この文は善悪関係から離れた場所で言われるから、共有したいのは善と悪も結局同じ「怪物」ということ。『自ら悪と化さぬよう』だと、ならば「善く」闘えばいいのかと振り出しに戻る共有の仕方をされるかもしれない」
伊8「ニーチェは「怪物」という語で、善悪の根底に共通する暴力性を抽出し、どちらにせよ同じ根なのだから、(本当に悪を憎む良心があるのなら!)、そこから離れようと言っているんです」
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