663: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/12/31(火) 08:53:51.37 ID:fQH11UZDO
「まったくもう…」
実際言い合いをしている時間は無い。私は渋々射手席に着いて照準を覗く。死者の壁がアップになって思わず吐き気を催すがそれを無視。吐こうがどうしようが目を離す訳にはいかない
≪…撃つわ≫
ガコン…ドォォォン!ドゴォン!
半壊した別の砲台が無理矢理砲撃を敢行、直後に爆発し完全に吹き飛んでしまう
それを富士さんは次々と行い、死者の壁を削っていく
≪ぐっ!…まだよ…≫
「富士さん…」
照準を覗き、トリガーに指を掛けひたすらに待つ。徐々に死者の壁が剥がれて内部に居た八島の姿が見え始める。どうやら防壁を張って死者に呑まれるのを防いでいたようだ
「防壁が…あれじゃあ…」
≪大丈夫よ。防がれても当たりさえすればいい≫
照準越しに八島の姿が露出していく。そしてその顔が見える程になってきた時―――
目が、合った
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