548: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/09/15(日) 04:23:32.37 ID:cTfw2jzDO
そう言って台所でお茶の用意をしながら私は考える
…最近Y子さんは部屋に閉じ籠る機会が多い。そして妙に疲れた顔をしている
初めて会った頃からは考えられない程に衰えているように感じる。それでも私なんかよりは余程強いけれど
新棲姫さんの話は冗談として、ならいったい何をしているのか
【今は…】
気付けば富士さんが背後に立っていた。静かな、それでいて悲しそうな目をして私に言う
【今はまだ聞かないであげて…あの子も頑張っているから…】
「頑張ってる…?」
【ええ…自分という呪いから逃れる為に】
「呪い…?」
【あの子がそう決心したのも朝潮…貴女のおかげなのよ。貴女がヒントを示したから】
「よく…解りません…」
【今はまだ…あの子が自分で話すまで待ってあげて…】
そう言って富士さんは私を優しく抱き締めてくれる
だけど…安心するどころか不安が大きくなっていく
全てが終わった後、私達は…いったいどうなっているのだろう
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