346: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/25(木) 05:42:03.50 ID:ewPdNPWDO
「ちょ…彼女は一体何を…」
『へぇ…そんな能力?持ってたんだねぇ…』
Y子さんが指し示すと夕立さんの出血が止まり始めていた。あまりの光景にそれには気付かず龍驤さんや白露さん達は二人を地下隔離室に担ぎ込んでいく
隔離室の一角には新たに設置された医療器具やベッドがあるが以前より手狭になってしまっている
重傷だった夕立さんは血を吸った事によるのか手術の必要が無い程に回復していた。そして最上さんは血の吸われ過ぎで貧血気味にはなっていたが大事には至らなかったようだ
「夕立さんは吸血鬼だった…?そういえば目も赤いし…」
『相手を喰らったり血を吸ったりして自らの一部に変換し回復かな』
「そういえば以前にも夕立さんと早霜がやり合った時も夕立さんは重傷だったのに生きてました」
『早霜の身体を食べて回復したおかげで…いや、もしかするとその時からかな?』
「仮に食べれば特殊能力を得られるのだとすれば早霜ってなんなんでしょう…」
『確かあの早霜はドロップ艦だったね。見た目こそ艦娘早霜だけどもしかしたら』
「深海棲艦?」
『さぁねぇ、だけど深海棲艦は海から生まれる。ならドロップ艦娘は元々は何なのか…。そしてあの海にはイレギュラーな存在まである。何があっても不思議じゃないよ』
そしてベッドで悔し泣きをする夕立さん。負けず嫌いなのも彼女の本質なのだろう、いつかは嬉し泣きの顔を見られたらいいのにと私は思う
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