256: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/04(木) 04:57:07.96 ID:NvpBgk+DO
かつて当事者だったとはいえ今の私にはもう確かに関係は無い
それでも短い間とはいえ仲間として一緒に過ごした。それを無関係だと切り捨てたくは無い
だけど少しずつ…その実感が薄れつつあるのを私は感じていた
私の居ないあの鎮守府…その時間が長くなればなる程、知らない顔が増えていく程、もうあそこは私の居た場所とは違うのだと思えてきて…
『…ごめん』
何やらばつの悪そうな顔をして謝るY子さん。そんなに落ち込んだ表情をしていたのだろうか
「謝らないでください。確かにその感覚はありますから…多分もう過ごす時間が別れたという事なんですよね…」
『うん…死者と生者は交われない、交わってはいけない。もしそんな認識が広がって完全に交わってしまったら…』
その先を促す気にはなれなかった。私でも何となく予想出来てしまう程にそれは良くない結果を招くだろうと解った
「まぁ…今の私にとっての時間とはここで過ごす時間ですから。あとはただ懐かしむだけです」
そんな懐かしい顔達に早く安息が訪れるように私は願う事しか出来ない
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