26:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:41:44.92 ID:h/NAro9Ho
伊織「ッ……!!」
やよい「!? い、伊織ちゃん!?」
自分の胸に付いてたブローチ。
27:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:43:20.61 ID:h/NAro9Ho
ボロボロと涙がこぼれる。
やよいに掴まれた腕が、ゆっくりと下がる。
伊織「……嫌よ……私、そんなの、いや……」
28:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:45:08.84 ID:h/NAro9Ho
やよい「私も……」
ほとんど吐息みたいなその声に、私は涙でいっぱいの目を向ける。
やよいは……もう、笑ってなかった。
唇をきゅっと噛んで視線をおろす。
29:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:46:57.45 ID:h/NAro9Ho
やよい「い、伊織、ちゃんは、私のことがきらいで……あんなこと、言ったんじゃない、って……。
私、わ、わかってたのに、なのに、でも、私、わたしっ……」
伊織「やよい……っ」
30:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:49:00.77 ID:h/NAro9Ho
やよいは涙でぐしゃぐしゃの顔で、私を見る。
きっと私も同じような顔で、やよいの顔を見返す。
伊織「私のこと、きらいって思った気持ち、全部……全部、話して……!」
31:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:50:12.50 ID:h/NAro9Ho
やよい「私、一生懸命、作ったのに……っ……がんばった、のに……!
ひどいよ、伊織ちゃんっ……ひどいよぉ……!」
伊織「やよい……! ごめんなさい、本当に、ごめんなさい……!
私、やよいと、仲直りしたいの……だから……!
32:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:50:48.03 ID:h/NAro9Ho
・
・
・
翌日、事務所
33:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:51:48.63 ID:h/NAro9Ho
P「なんせ、やよいの手作りだからな。そう簡単に捨てさせるわけにはいかないさ。
と、まぁそれは置いといて……伊織はさっきからどうしたんだ?
なんだかモジモジしてるし、顔が赤いようにも見えるけど」
伊織「えっ!? あ、えっと、その……。や、やよい、本当に渡さなきゃダメなの?」
34:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:52:29.80 ID:h/NAro9Ho
伊織「そ、そうよ、感謝しなさい!
いつもよく働いてる下僕のために、この伊織ちゃんが特別に……」
やよい「もー、伊織ちゃん、言ったでしょ? ちゃんと正直に言わなきゃ、めっ! だよ!」
35:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:53:12.23 ID:h/NAro9Ho
やよい「ね、言ったでしょ、伊織ちゃん!
プロデューサーならぜーったい、喜んでくれるって!」
伊織「そうね……。ふふっ、ありがとう、やよい」
36:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:57:30.75 ID:h/NAro9Ho
やよい「えへへっ……。プロデューサー、これからもよろしくおねがいしまーす!」
伊織「せ、せっかくプレゼントを贈ってあげたんだから、今まで以上にキリキリ働きなさいよね!」
P「ああ、もちろんだ! っと……そう言えば、そろそろ時間だよな?
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