28:名無しNIPPER[saga]
2018/07/28(土) 20:45:08.84 ID:h/NAro9Ho
やよい「私も……」
ほとんど吐息みたいなその声に、私は涙でいっぱいの目を向ける。
やよいは……もう、笑ってなかった。
唇をきゅっと噛んで視線をおろす。
私の腕を掴んでた手が、ゆっくりと離れた。
やよい「……昨日、ね。私、あのあと、ずっと考えてたの……。
伊織ちゃんのこと……伊織ちゃんに、あんなふうに、言われちゃったこと……」
そこまで言って、やよいは再び押し黙る。
でもそれは、話すことを迷っているだとか、どう話すか悩んでいるだとか、そんな理由からじゃない。
薄く開かれたやよいの唇が、震え始めた。
やよい「それで、ね、私……。ちょっとだけ……ほんの、ちょっとだけ……思っちゃったの……。
伊織ちゃんの、こと……きらい、って……」
伊織「……!」
46Res/26.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20