21: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:19:38.37 ID:vuy2vrfi0
P「では次……家族思い!」
美波「家族思い、ですか?別に、普通だと思いますけど……」
P「いやいや……俺、姉貴がいるんだけどさ、美波の歳の頃の姉貴なんてひどいもんだったよ」
22: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:23:14.96 ID:vuy2vrfi0
美波「そ、それはちょっと極端な例じゃないでしょうか……」
P「まぁそういうわけだから、俺の中の姉像は恐怖の対象だったのさ」
23: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:27:30.16 ID:vuy2vrfi0
P「いやいや、普通じゃないですよ……普通のお姉ちゃんは自分のライブに弟呼んで投げキッスしたりしないですよ……飛ぶのは肘鉄砲ですよ」
美波「……!?ちょ……」
24: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:32:00.13 ID:vuy2vrfi0
P「……とまぁまだまだ正直全然紹介し足りないんだけど、そろそろ本命のところを話そうと思う」
美波「本命、ですか?」
P「ああ、俺が、俺自身が特に感銘を受けたところだ」
25: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:34:50.96 ID:vuy2vrfi0
P「美波は、なんでもできる」
P「撮影の時のカメラマンさんも言ってたし、実際に美波も良く人に言われるだろう?」
美波「……」
26: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:38:52.40 ID:vuy2vrfi0
P「ステージの上でだってそうだ」
P「流れるようなダンスに付随するように、まるで水の如く流動する美しい声」
P「優れた運動神経に裏付けされた強い体幹から生み出される、流麗ながら力強いステップ」
27: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:42:19.66 ID:vuy2vrfi0
P「だが、俺は、俺たちは知っている」
P「その女神の力は決して、天から与えられたものだけでは無いと、知っている」
P「その強さの本当の源泉を、知っている」
28: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:44:54.09 ID:vuy2vrfi0
P「美波の本当の強い武器は、その容姿でも才能でもない」
P「折れぬ鋼の克己心」
P「絶対に譲らない、という一本芯の通った『我』」
29: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:48:48.80 ID:vuy2vrfi0
P「……本当はな、たまには弱音も吐いてほしいんだ」
P「美波は必要以上にいろんなものを背負い込んでしまうことがある」
30: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2018/07/27(金) 20:51:48.66 ID:vuy2vrfi0
P「俺は頼りない男かもしれない。給料は安いし、彼女もいないし、机の上は汚いし」
P「だけど、美波と一緒にこの道を進みたい気持ちは誰にも負けないから……」
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