67:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 19:22:29.49 ID:YwSoJMOz0
最終スコア
誠子:18400
尭深:42700
栞:31800
淡:7100
「うぅー、パンケーキセンパイに負けた! しかもこの私がラスとか!ありえない!!」
「あはは、でもラストが大星さんの和了や渋谷さんのツモだったら私の負けだったしギリギリの勝負だよ?」
淡が座ったまま地団駄を踏む。宇野沢先輩が言っているのは淡がリーチをしなければ、の話だろう。後ろから見ていたかぎり、最後の局はダブリーじゃなくピンフ系に変化させるべきだった。
こいつには今一度、リスキーなトップ狙いより堅実な二位狙いってものを教え込まなければならないようだが……、その前にまず礼儀だ。
「こら淡。なんだパンケーキ先輩って、失礼だろ」
「えー。それでいいって言われたもん」
「はあ? お前は社交辞令ってものを」
「いいよ弘世さん。私パンケーキ好きだし」
「しかし、先輩……」
「私もパンケーキ好きです」
「照、言わなくていい。お前は食べるの専門だが先輩のは作るほうだ」
「まあまあ、いいじゃないですか。せっかく宇野沢先輩が来てくれてるんですし今日はお説教は無しで」
「亦野、お前は淡に甘いんだ。あとさっきのは棚ぼたでラスじゃなかっただけだからな。せっかく宇野沢先輩が来てくれてるんだ、次は先輩に後ろから見てもらいながら打つぞ」
「はい……」
「終わったので、お茶いれますね」
「尭深、お前は……頼む」
そう言って、尭深が部室の隅にある急須に向かう。まったく皆してマイペース過ぎるんだ。おかげでどうにも淡に何も言えずにいる。
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