105:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 14:07:11.29 ID:xYguyNQm0
画面を凝視しながらモモちゃんが鋭く言う。
『今』、映ったようだ。モモちゃんの言うところの照魔鏡、タイミングを見計らうような発声から察するにそれが映るのはコンマ数秒のことなんだろう。
「やっぱりダメみたい、なーんにも見えないわ」
「そうっすかぁ……なんとなく、見える側の人なのかと思ってたっすけど」
「ゴメンね。せっかく映像まで用意してもらったのに」
「いえ。恐ろしく早い能力、私でなきゃ見逃しちゃうっす!」
早さの問題なのかしら。どちらかと言うと、ある種の霊感みたいなものの問題だと思う。
「確認だけど、モモちゃんにははっきりとその鏡みたいなものが見えるのよね?」
なぜかちょっと満足げな顔を浮かべつつ、モモちゃんが身振り手振りを加えつつ補足する。
「はい。結構大きくて、こう、禍々しい煙が出てるような円形の鏡っすね」
「わ、そんなに? 人ひとり分くらいあるのね」
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