男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」
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848:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2019/01/28(月) 22:21:27.19 ID:DIHVqgyT0
ミレイア「私じゃないわよ。少年ってば最近いろんな女の子に囲まれてるから」

確かに少年君は顔が広い。

人間は数もあまり多くない。だったら異種族と結婚できたほうがいいんだけれど。

ミレイア「将来的にどうするのか心配だっただけ」

男「なんだかお姉さんってより、お母さんみたいだね」

ミレイア「っらぁっ!」

次は布団が飛んできた。

ミレイア「そういえばあんたも人間なのよね。人間と結婚するの?」

男「ははは。僕はモテないからね。考えたことないよ」

ミレイア「そうは思えないけどね」ボソッ

嘘だ。考えたことはある。

だけど結局の話、いくら考えてもそういう未来に至ることが現実的ではなかった。

社交的でもないし、外見が良い訳でもない。社会的にも完全に自立できてるわけじゃないし。

もし運命的に誰かと出会えるのかもしれないけれど、それを期待してる歳じゃない。

ミレイア「例えばだけどゼミ生とかどうなのよ。あ、私はあり得ないけど」

男「いや、生徒はそういう相手として見れないよ」

ミレイア「立派なことね。だけど失礼でもあるわ」

男「? なんでさ」

ミレイア「もしあんたのこと好きな人がいて、生徒だからって理由で断ってみなさいよ。凄い傷つくわよ」

………すでに覚えがある。

だけどあれは過去の思い出からくる幻覚みたいなもので。

男「だけど、そういう教師にならないって決めたんだ」

ミレイア「あんたのその脅迫的な教師像ってなんなのよ」

男「…まぁ、色々あったんだよ」

つまらない過去だけど

ミレイア「ま、その子の事生徒じゃなくて、一人の女性として見て答えを出しなさいってことよ」

男「ご教授ありがとうございます」

ミレイア「遺伝子学って思ったよりわけわかんないわね。種族が多すぎるのが悪いのよ」

でも、だからこそ面白かったりするんだよ。

ミレイア「あーあ、旅行来てまでやることじゃないわ。もう寝るから枕と布団返してよ」

ミレイアさんは本をぽいっと放り投げると自分が投げた布団と枕を回収しろとわがままを言う。

慣れたものだから文句は言わずにミレイアさんのもとへ持っていく。

境界は越えたのだけれどミレイアさんは文句を言わずに大きなあくびをしていた。

これで文句をいわれたらたまらないけど。

ミレイア「ミレイアちゃんはもう寝るから。おやすみ〜」

布団と枕を受け取るとミレイアさんはくるまって寝る体制に入った。

僕ももう寝よう。

しかし人間と同じ時間に寝る吸血鬼ってなんか、凄いなぁ。

ミレイアの好感度【37】


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