男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」
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亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]
2019/01/28(月) 21:54:46.08 ID:DIHVqgyT0
僕に与えられたのは寝ることができる程度の場所だけ。だから僕はすることなく布団に寝転がっていた。
普段はベッドだから気にならないけど床の冷気が顔に当たるなぁ。
寝ようか、寝まいか。
その間を天井を見ながらうつろうつろとしていると
ミレイア「ねぇ」
始めはミレイアさんが誰に話しかけているかわからなかった。
普通に考えればこの部屋には二人だけ。僕に話しかけるしかないんだけれどまさかミレイアさんが話しかけてくるとは思ってなかったんだ。
ミレイア「ねぇってば」
男「え、なに?」
ミレイアさんの方を見るとベッドに座って本を読んでいるミレイアさんが眉間にしわを寄せながら僕を呼んでいた。
ミレイアさんが見ている本には遺伝生物学の文字。大学生向けの本ではあるけれどあまり主流の学問ではない。
そんな学問をやっているのが僕だけれど。
ミレイア「ちょっと、これ教えなさいよ」
そういってこちらに本の内容を向けてくる。
だけどちょっと遠くて良く見えない。
良く見ようと思ってミレイアさんが定めた境界を超えると
ミレイア「ちょっと! こっちに入ってこないでよ!」
なんて無茶を言う。
じーっと目を凝らすとどうやら異種間遺伝の分野らしい。それこそ僕の専攻だ。
ただ、非常に説明しづらい分野ではある。
男「なにが知りたいのさ」
ミレイア「そもそもだけど、なんで異種族なのに子供が作れるのよ」
男「あー、えっと染色体の数が一緒だから、ってのが理由で」
なんで一緒なのかはわからない。動物とは違うのに亜人とは染色体の数は同じ。だから子供が作れる。
ミレイア「じゃあなんでその子供はどちらかの種族になるのよ。遺伝子学的には両親の遺伝子を受け継ぐんでしょ?」
男「個々の種族の持つ形質はその遺伝子事で強度が決まってて、基本的には強度が強い形質が優先して発現するのが基本だね」
男「基本異種間で子供ができることはあまりないことだからデータが少なすぎてわかってないことはあるけれど、基本的な形質はどちらかしか発現しないことがほとんどだよ」
だからケンタロスとスキュラの間に子供が出来ても8本足のケンタロスができるわけじゃない。若干スキュラの形質を継ぐことはあっても、完全に混ざり合って新しい種族になるなんてそうそうない。
ミレイア「ほとんど?」
そう。ほとんど。まだ明らかになってないことが多いからなぜなのかはわからないけれど、両親の遺伝子が組み替えられて両方の特徴を持つ子供が生まれることがある。まぁ、遺伝的強度が低いから一世代限りのものなんだけど。
男「身近でいうとベルスタシアさんがそうだよ。スライムは遺伝子の組み換えが起きやすいから他種族と比べて突然変異しやすいんだ」
スライム系列だけど、なんらかの遺伝子の影響で体が液体金属化してるベルスタシアさん。
ミレイア「ふーん、それじゃあ人間と他種族でも子供ってできるのねぇ」
そういってほっと息をつくミレイアさん。
ん? 人間と他種族?
ミレイアさんの身近にいる人間と言えば………
ミレイア「ちょっとなに見てるのよ」
男「ミレイアさん。さすがに弟君に手を出すのはどうかと思うよ。いや、養子だから血は繋がってないんだけども」
ミレイア「ちょっと! 勘違いしないでよこの、変態っ!!」
ボフッ
まくらが僕に向かって投げつけられた。
まくらだしもっとふんわり飛んでくるかと思えば流石吸血鬼。その威力に思いきりのけぞって倒れてしまった。
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