男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」
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710:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2019/01/09(水) 21:36:13.44 ID:6bCaaYjl0
駅は海が見渡せる坂の一番上にあった。

ミレイアさんの別荘は海のすぐそばにあるそうでこの坂を下る事になる。

その道中も楽しいものなのだけど

男「想像以上の田舎だ」

田舎育ちの僕ではあるけれど、それ以上の田舎。

商店はおろか民家もほとんどない。

よくこんなところに別荘を作れたものだなぁ。

ミレイア「お兄様が旅の途中で見つけたのよ。だから誰も知らない穴場」

男「よく電車通ってたね」

ミレイア「この村電車以外だと船しか交通手段ないのよ。道は全然舗装されてないから」

ベル「ふーん、ほー」

ミレイア「………開発なんてさせないわよ?」

ベル「そんなぁ、しないよぉ。だって私の家は没落貴族だもんねっ」

ミレイア「………ソウイエバソウダッタワネー」

そういえばベルスタシアさんは没落貴族だったらしい。ベールクレアさんは気品を感じさせなくはないけど、ベルスタシアさんに青い血が流れているようには思えない。

そういえばミレイアさんに、ベルスタシアさんにジェラルド君。サレム君だって育ちが良さそうだし偶然だけど良く良い家柄の人が集まったものだなぁ。

リリ「海を見ていると、気分が高揚します」

そういうリリさんの表情はいつもよりほころんでいるように思える。

男「リリさんって海が好きなの?」

リリ「テケが生まれたのは氷の国ですので。氷と海以外は何もありませんでした」

懐かしそうに海を見つめるリリさん。ずいぶんと壮絶な環境で育ってきたんだなぁ。

僕の田舎のほうがましかもしれない。


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