男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」
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亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]
2019/01/08(火) 20:26:04.86 ID:yp+B89+r0
赤茶けた煉瓦でできた建物。街の西側、学園からみて山側にあるのがこの街と外を繋ぐ交通手段の一つ、駅だ。
ここでは学園に次いで色々な人種を見ることができる。外から来た人、外へ行く人。同じ種族を二度見るほうが難しいと言っても過言ではない。それほど大量の人が行き来するこの場所はまるで心臓のようだ。
男「皆、遅いなぁ」
というものの、実際は僕が早く来すぎただけだったりする。約束に送れないように早めに出るのは僕の性分なんだ。
そういえばアータル先輩と待ち合わせすると、僕は早く来てアータル先輩は遅刻するものだから用事を済ませる前に疲れていたなぁ。
ロウェナ「あれ、今日はスカート履いてないんだね」
突然後ろから現れたロウェナさんに驚く。ロウェナさんには慣れたけれどいきなり後ろに現れるのは慣れるものではない。
ただ、ロウェナさんの言葉のほうがよっぽど心臓に悪かった。
男「履いてません! 履きませんから!!」
メイド「………私はご主人様がどんな姿であろうと、どんな趣味であろうと付き従うまでです」
男「ほら! 変な誤解を与えてしまったじゃないですか!」
………実は誤解じゃないことがとても悲しい。
小さいころはこんな大人になると思ってなかったよ。
男「……まさかロウェナさんが一番早く来るとは思いませんでした」
ロウェナ「君が早く来すぎたからおねーさんも来てしまったんだよ」
そういって頬を膨らませるロウェナさん。
ロウェナ「君に憑りついているんだから君が移動するとおねーさんも引きずられてしまうんだよ」
男「勝手に取りつかないでください」
ろういうとロウェナさんはそっぽを向いてにやりと笑っていた。なんで笑うんだろう。
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