15:名無しNIPPER[saga]
2018/08/25(土) 14:32:33.22 ID:/rrbT0R0O
「お、笑った」
「笑った?」
「うん、この間はそんな笑顔見られなかったから」
石川くんはそう言って、自分の顔を指差した。
「そうだった?」
「うん、無理に付き合わせたかなって思って反省してた」
「そんなことないよ。私、友達が好きないから……」
正確に言えば「いない」んだけど、そう言うのは少し恥ずかしかった。自分を着飾りたくて、ほんの少しの見栄を張る。
久しぶりの同級生との会話で、戸惑っていたから。今自然に笑顔が出たのは慣れたからなのか、それとも彼が律儀に斜陽を読んでくれたからなのか。
16Res/11.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20