高森藍子「夕美ちゃんと私の秘密」
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6: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2018/07/24(火) 20:17:29.79 ID:20KASOLLO
藍子「はぁ、ようやく終わりましたぁ」

夕美「ふふっ、お疲れ様。初めてのレッスンの感想はどう?」

藍子「だめだめでしたぁ、演技レッスンって難しいんですね」

夕美「藍子ちゃんも人前でキャラ演じたり猫被ったりしなさそうだものね」

藍子「そうなんですよ。私、アイドルのレッスンってもっと楽しいものだと思ってました。なんだか朝から浮かれてて、うぅ…お恥ずかしい」

夕美「でも笑顔は上手に出来てるって褒められてたじゃない」

藍子「笑い顔だけですよ、他の感情は全然出来ませんでした」

夕美「怒りの演技って言われて藍子ちゃん戸惑ってたよね」

藍子「そうなんですよ。普段、怒ったり悲しんだりすることありませんから」

夕美「いいじゃない、毎日楽しい事ばかりで」

藍子「からかわないでくださいよぉ、私みたいに能天気な女の子はアイドル向いてないのかなぁ」

夕美「大丈夫だよ、私も最初の頃は苦戦していたから」

藍子「そうなんですか?今日のレッスンでは夕美ちゃん上手に演技できてましたけど?」

夕美「うん、それはね、ちょっとしたコツを掴んだんだ」

藍子「コツってどういうやり方なんですか?」

夕美「あのね、表情のイメージに近いお花を思い浮かべるの。切ない気持になる時はアネモネ!とか、可愛い表情はチューリップ!みたいにね」

藍子「なるほど、それなら自分の中に無い感情でも表現できますね。お花を使うなんてさすが夕美ちゃんです!」

夕美「もう、そんなにたいした事じゃ無いんだから」

藍子「じゃあ私も今度からお花を思い浮かべて…って、あれ?」

夕美「どうしたの?」

藍子「アネモネってどんなお花でしたっけ?」

夕美「ふふっ、それじゃあ藍子ちゃんには演技のお勉強より先にお花のお勉強をしてもらおうかな」

藍子「えー、アイドルになるにはお花にも詳しくないといけないんですかぁ?」

夕美「ううん、これは私の趣味。私の好きな物を藍子ちゃんにも好きになってもらえたら嬉しいから、ね」


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