34: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:59:11.76 ID:+QmI8LWq0
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総選挙が終了した、5月末。
緊張した空気をほどくために、プロダクションのアイドル同士で食事会が催された。
話題は主に仕事の鬱憤だった。
あの先輩は意地が悪い。あの仕事は無茶振りが過ぎる。
このカメラマンは視線がいやらしい。働きたくない。むーりぃ……。
同じ敵を持つもの同士は、同じ趣味を持つもの同士よりも団結する。
食事会は大いに盛り上がった。
そのうち会話が、次第に恋愛の話にシフトした。
無理もない。そういう年頃の子どもばかりが集められているのだから。
「まゆは、プロデューサーさんのことを愛してます。
だから、絶対に奪らないでくださいね?
みんなにやさしいまゆでいたいので………」
まゆは率直に自分の気持ちを打ち明けた。ほかのアイドル達はぎこちない笑顔を浮かべた。
隣に座っていた一ノ瀬志希は、興味深いものを見る目をした。
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