佐藤心「もうすぐ32歳か……」
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10: ◆C2VTzcV58A[saga]
2018/07/22(日) 23:29:15.28 ID:Lqty2f6eO
一週間後。


心「ありがとね。急な誘いだったのに乗ってくれて」

P「いえ。俺も、久しぶりに心さんの顔が見たいと思っていたので」

心「そっか……私も、P……プロデューサーの顔が、見たいと思ってたんだ。もしかして、通じ合ってる?」

P「かも、しれないですね」

7月22日。ダメもとでプロデューサーを飲みに誘ってみたら、奇跡的にOKの返事がもらえた。

P「心さんがこういうバーを選ぶの、なんだか珍しいですね」

心「いっつも居酒屋だったもんなー。ここ、今働いているお店の店長が教えてくれたんだ」

P「他の子から聞きましたけど、ブティックで働いてるんでしたっけ」

心「うん。疲れるけど、結構楽しいよ」

P「それはよかった。心さんの近況、気になってたので」

心「そっか」

その割には、連絡ひとつ来なかったけど……その理由も、私と同じなんだろうか。
だとしたら……嬉しい? 嬉しいのか? 嬉しいでいいのか?

P「なんか、直接聞いたら迷惑かなと思って……ちひろさんとかアイドルの子達経由で、ちょこちょこ話は聞いてたんです」

心「……気にかけて、くれてたんだ」

P「もちろんです」

心「……嬉しい、かな」

P「なら、俺も嬉しいです。心さんも、同じことをしてくれていたんでしょう?」

心「え?」

P「アイドルの子達経由で俺のことを聞こうとしてるって、何人かが教えてくれたので」

心「誰、口割った子」

P「そこは黙秘権で」

思い浮かぶのは最近会ったエクステアイドル。あいつはシロか、それともクロか。
……ていうか、私もプロデューサーも、直接やり取りせずに同じことやってたのか。

心「そりゃあ、飛鳥ちゃんも痺れ切らすわ……」

P「え?」

心「なんでもない♪ とりあえず乾杯しよーぜ!」

照れ臭さを声の大きさで誤魔化しつつ、グラスとグラスを軽くぶつける。
勢いに任せてぐいっと飲み干そうとしたけど、そういう雰囲気のお店じゃないことを思い出した。




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