佐々木「やぁ、キョン。待ちくたびれたよ」キョン「佐々木……何してるんだ?」
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22:名無しNIPPER[sage]
2018/07/16(月) 22:48:59.24 ID:sSMsKf7k0
佐々木「背を、預けられる……存在?」

ようやくこちらを見てくれた佐々木。
その煌めく瞳は、若干赤くなっていた。
今更、自分が口にした臭すぎる台詞に悶絶しそうになったが、ぐっと堪えて、肯定する。

キョン「そうだ。だから、お前は必要だ」

1年以上音沙汰なしでどの口が言うのかと思われるかもしれないが、本心からの言葉だった。
それだけの信頼を、佐々木に抱いていた。
それはハルヒに対するものとは趣きが異なる。
ハルヒに背を預けたら襲われちまうからな。
隣ではなく、背中合わせ。常にそこに居る。
だから、わざわざ顔を合わせる必要はない。
なんて言うと、都合が良いかも知れないな。

佐々木「なるほど、都合の良い女なわけか」

即座に指摘されてぐうの音も出ない。
完全に墓穴を掘ったと焦っていると。
佐々木はくつくつ喉を鳴らして、許した。

佐々木「やれやれ、本来ならば怒るべき場面なのに、僕ときたら嬉しくて堪らない。これが、なんちゃらの弱みというやつかな? 参ったよ」

降参するように両手を挙げる佐々木。
すると先程付けたキスマークがちらりと覗いて、それを愛おしそうに撫でてみせた。

佐々木「謹んで、その役目を請け負うよ」

まったく、同級生相手に恐縮しちまったぜ。


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