39: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 22:56:05.88 ID:ema8T1+O0
2017年11月12日。日曜日。
簡単な朝食を済ませ、リビングでアンチョビと向かい合う。
久しぶりの休みなので(昨日は休日出勤だった)、今日は長めの作戦会議だ。
「そろそろ立ち直りました?」
「さすがにな。気落ちばかりしていても仕方ない」
水曜日のことだ、家に帰るとアンチョビが死にそうな顔でこたつに突っ伏しているのを見つけた。
この世界に『戦車道』が存在しないという事実がショックだったらしい。
続けざまに彼女は、学園艦、アンツィオ高校なども、全てこの世界には存在しないことを知った。
先週の段階で俺が話しておけば良かったのかもしれないが、だとしても受けるショックは変わらないだろう。
アンチョビは「薄々勘付いてはいたんだがなあ」とぼやきつつも、見るからに意気消沈していた。
おそらく彼女自身、ようやく別の世界に来てしまったのだという自覚が出てきたのだと思う。
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