255: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:08:29.60 ID:LvNYVq+e0
俺が言うと、アンチョビは顔を強張らせた。
「そうか。そうかあ」
天井を仰いで、あくまで爽やかに、言葉を吐き出す。
「そうだよなあ。戸庭はそう言うよなあ。わかってたんだ」
アンチョビはそこで言葉を切ったが、それも一瞬だった。
すぐにぐいと首を戻し、こちらへ力強い両眼を向けた。
「よし! 了解した! それじゃあ私はこの家を出て行く!」
「うん」
と、短く答えることしかできない自分が情けない。
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