206: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:00:10.85 ID:kUzY9MI20
俺がどうしたいか。
決まってる。アンチョビを助けたい。
献身する覚悟はできているのだ。
けれど、考えるべきは、ならばどう行動に移すかだった。
207: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:01:27.08 ID:kUzY9MI20
当然、どこからともなく現れたアンチョビは、身分証明書どころか日本国籍すら持っていない。
戦車道はないし学園艦もない。アンツィオ高校はおろか、彼女が通える高校はどこにも存在しないだろう。
アンチョビが生きていくには、ここは難しい世界だ。
俺がやらなければならないことは、いくらでもある。
208: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:04:28.72 ID:kUzY9MI20
「というわけでアンチョビさん、日本国籍を取得すべく、アンチョビさんのファンを増やしていきましょう」
「お、おぉ、戸庭は、本当に、斜め上の結論を出すなあ」
「そうでもないでしょ。まぁとにかく、監督に連絡してみようか。力になってくれるって言っていたことだし」
209: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:06:15.33 ID:kUzY9MI20
『はい、そうです。いかがでしょうか』
「お、おおおおおおおっ!」
「願ったり叶ったりだな。よっし、じゃあ了承するよ」
210: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:07:41.62 ID:kUzY9MI20
2018年1月16日。火曜日。
連絡はガルパン制作会社の代表からあった。
『お待たせしました。少し先ですが、アンチョビさんには大洗で開催される海楽フェスタに出演していただく、というのはどうでしょう』
211: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:09:41.56 ID:kUzY9MI20
2018年1月27日。土曜日。
アンチョビのバイト先がファンにばれた。
『なんとなく店に入ったらアンチョビ働いてたんだけど』という画像付きのツイートがあったのだ。
212: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:10:55.72 ID:kUzY9MI20
ともあれこれはまずいと、俺はファンクラブのフォロワーと共に、事態の抑止に走った。
店長は「はっはっは、売り上げが上がってこっちは助かってるけど、アンチョビさんは大変だよね」というような反応だったようで、バイト先に迷惑がかかることはなかった。
しかし、アンチョビのプライベートが脅かされるのはやはり問題である。
213: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:12:30.54 ID:kUzY9MI20
2018年2月8日。木曜日。
アンチョビは朝からバイトへ出かけていった。
近頃の彼女はより一層バイトに励んでおり、何をそんなにお金が必要なのだろうと疑問に思うところだ。
214: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:13:52.03 ID:kUzY9MI20
アンチョビのファンは、着実に増えている。
ツイッターのフォロワー数は、およそ15万人。
確認してみると、監督のフォロワー数の倍以上だった。
215: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/19(木) 23:16:07.53 ID:kUzY9MI20
これまでは自分のチャンネルで動画を公開するばかりだったが、1月の後半からは、徐々に他のチャンネルにお招きされることも増えた。
特に多いのは、Vtuberとのコラボ依頼だった。
ガルパンの世界から現れたアンチョビは1.5次元とも呼べる存在だ。Vtuberとの親和性も高いのだろう。
コラボ動画の再生数は、普段の数倍にもなった。
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