132: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 23:00:29.16 ID:MeNYOwih0
2017年12月9日。土曜日。
飯を食うと嘘をつき会社を出て、俺は山手線で池袋へと向かった。
映画館のホールではすでにチケットを手にしたアンチョビが待っていて、俺を見つけると笑顔で手を振った。
ユーチューブでの彼女の活躍を知る者も少なくないのだろう、アンチョビの姿に「え、あれ本物?」だとか「アンチョビじゃんっ!」といった声が上がる。
狭い映画館で目立つのもなんなので、「あ、たぶん人違いだと思いますよ?」と言葉を残し、二人でそそくさと座席の方へと向かった。
「いやー、来れて良かったな、戸庭っ!」
「たのしみですねー」
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