11: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 21:55:26.88 ID:ema8T1+O0
自宅から徒歩1分のコンビニで、適当なペットボトル飲料を5種類ほど購入して戻る。
アンチョビは座椅子に座って『私の少年』を読んでいた。
「どうぞ、選んでください」
「買いすぎじゃないか? ありがとう」
コンビニ袋の中から、彼女はボトルコーヒーを取り出す。
俺はアンチョビの対面に座ると話を切り出した。
「まず、アンチョビさんに発表があります」
「と、突然どうした。やっぱりこれ、ドッキリか何かなのか?」
「驚かずに聞いてください」
アンチョビが喉を鳴らす。
「ここは、アンチョビさんがいたのとは、別の世界です」
俺は画面の向こうで何度も目にした「な"あ"に"ぃ""い"い"い"っ!?」という反応を期待していたのだが、実際の彼女はぽかんと口を開けるばかりだった。
「別の世界? どういう意味なんだ?」
なるほど、確かにこの言葉だけでは何一つ伝わらないだろう。
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