【トトリのアトリエ】トトリ「わたしには甘えていいよ」
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:54:15.47 ID:FHmivZwr0
 彼女にとって貴族としてふさわしく振る舞うことは、亡くなった母への誓いで、生き方そのものだ。一流の冒険者として名を上げたし、迷子の世話だってこなしてみせる。でも、その誓いを称えて、休むことを許してくれる人はいるのだろうか。わたしにはお母さんがいなくても、たくさんの人が周りにいた。じゃあ、ミミちゃんには?

 ついさっき見たあの横顔が思い起こされる。

「わたしには甘えていいよ」

 勝手に口が動いていた。

「自分を全部吐き出して素直に甘えられる相手がいることって、すごくありがたいことなんだよ。わたし、ミミちゃんにとってそういう人になりたいよ」

 思ったことをなんの審査も無く吐き出してしまうこの口が、今は頼もしかった。こんなことも照れずに言い切ることができる。


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