ジェリド「安価とコンマでこの手にすべてを掴む!」Part3
1- 20
110:名無しNIPPER[saga]
2018/08/01(水) 01:00:38.99 ID:yks03IxB0
ジェリド「でもな、アムロが言ったんだ」

マウアー「アムロ・レイが…」

ジェリド「資格なんか必要ないと。それより、戦った俺だからこそ、わかるんじゃないかって」

ジェリド「対話できなかった、戦争をしている、そんな俺だからこそ、対話や平和の尊さがわかるんじゃないかってな」

マウアー「…そうね。理想とは正反対の状況にいるからこそ、その理想は尊いものなのかもしれないわね」

ジェリド「ああ」

ジェリド「…だから、俺は対話を志し、平和を語るのかもしれない。それをしていいのかもしれない」

ジェリド「しかし、しかしだ…!」

ジェリド「対話をできる力を持っている俺がそれをしたことは、許されるべきではないんだ…!」

ジェリド「許されるべきでは…!」

マウアー「……」

マウアー「ジェリド。確かにあなたは、あなたの考えでは許されるべきではないのかもしれない」

ジェリド「!…やはり…!」

マウアー「じゃあ、ジェリド。結局のところ、あなたは許されたいの?許されたくないの?」

ジェリド「……」

マウアー「あなたは許されたくない、というかもしれないわね」

マウアー「でも、そんなはずない。だって、許されたくもないのだったら、そんな顔するわけないじゃない…!そんなに苦しむわけないじゃない…!」

ジェリド「…!」

マウアー「ジェリド。あなたは許されたいの?それとも許されたくないの?」

ジェリド「……俺は…俺は…」

ジェリド「……許されるべきではないんだ。本当に、許されるべきでは…」

ジェリド「……でも、それで終わりにするわけにもいかないんだ。こんなところで立ち止まったら、俺は、死んでいった者たちに顔向けできない…!」

ジェリド「……例え、決して許されないことであったとしても、それでも、それでも俺は…!」

ジェリド「…許されたい…!許されたいんだ!この咎から逃れたいんだ!」

マウアー「そう……ジェリド。『許されない』ことと『許されたいと願うこと』は違うことなんじゃないかしら」

ジェリド「……許されたいと願うこと…」

マウアー「それが許されないということは、あなたが一番感じていることだと思う」

マウアー「…でも、だからこそあなたは…!」

ジェリド「…ああ。そうだ。俺は、それが許されないことを誰よりも知っている」

ジェリド「その大きな罪から、多くの罪から逃れたいと思っている、ただのちっぽけな人間だ」

ジェリド「…だから、だからこそ…!俺は平和に、対話に、未練があるんだ!それをこの手に掴みたいんだ!」

マウアー「ジェリド…」







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
833Res/375.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice