ジェリド「安価とコンマでこの手にすべてを掴む!」Part3
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名無しNIPPER
[saga]
2018/08/01(水) 01:00:38.99 ID:yks03IxB0
ジェリド「でもな、アムロが言ったんだ」
マウアー「アムロ・レイが…」
ジェリド「資格なんか必要ないと。それより、戦った俺だからこそ、わかるんじゃないかって」
ジェリド「対話できなかった、戦争をしている、そんな俺だからこそ、対話や平和の尊さがわかるんじゃないかってな」
マウアー「…そうね。理想とは正反対の状況にいるからこそ、その理想は尊いものなのかもしれないわね」
ジェリド「ああ」
ジェリド「…だから、俺は対話を志し、平和を語るのかもしれない。それをしていいのかもしれない」
ジェリド「しかし、しかしだ…!」
ジェリド「対話をできる力を持っている俺がそれをしたことは、許されるべきではないんだ…!」
ジェリド「許されるべきでは…!」
マウアー「……」
マウアー「ジェリド。確かにあなたは、あなたの考えでは許されるべきではないのかもしれない」
ジェリド「!…やはり…!」
マウアー「じゃあ、ジェリド。結局のところ、あなたは許されたいの?許されたくないの?」
ジェリド「……」
マウアー「あなたは許されたくない、というかもしれないわね」
マウアー「でも、そんなはずない。だって、許されたくもないのだったら、そんな顔するわけないじゃない…!そんなに苦しむわけないじゃない…!」
ジェリド「…!」
マウアー「ジェリド。あなたは許されたいの?それとも許されたくないの?」
ジェリド「……俺は…俺は…」
ジェリド「……許されるべきではないんだ。本当に、許されるべきでは…」
ジェリド「……でも、それで終わりにするわけにもいかないんだ。こんなところで立ち止まったら、俺は、死んでいった者たちに顔向けできない…!」
ジェリド「……例え、決して許されないことであったとしても、それでも、それでも俺は…!」
ジェリド「…許されたい…!許されたいんだ!この咎から逃れたいんだ!」
マウアー「そう……ジェリド。『許されない』ことと『許されたいと願うこと』は違うことなんじゃないかしら」
ジェリド「……許されたいと願うこと…」
マウアー「それが許されないということは、あなたが一番感じていることだと思う」
マウアー「…でも、だからこそあなたは…!」
ジェリド「…ああ。そうだ。俺は、それが許されないことを誰よりも知っている」
ジェリド「その大きな罪から、多くの罪から逃れたいと思っている、ただのちっぽけな人間だ」
ジェリド「…だから、だからこそ…!俺は平和に、対話に、未練があるんだ!それをこの手に掴みたいんだ!」
マウアー「ジェリド…」
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