60:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 18:29:47.58 ID:TXxgAIfuO
他人事であるはずなのに、その声は私の内情に優しく添うようでした。
きっと、あたたかな心を持つひとなのだろうと思いました。そうしてようやく、顔も見ずに話している無礼にはたと気付きます。
取り急ぎ、立ち上がって――目を合わせるや茫然として、自らを忘れました。
「でも、間に合ってよかった」と言うその顔は、慈しむように微笑んでいました。
よく知った、愛した、何度も想ったひとが、そこで笑っていました。
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