7:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:14:00.36 ID:eCrKDArS0
(へぇ、2組は焼きそばなんだ……うちのクラスも負けてらんないな)
(そういえば部活でも出し物するんだっけ……ラグビー部はメイド喫茶? ふーん……行ってみようかな)
(上級生は演劇やるクラスもあるんだ……舞台に立って演技するなんて、すごいな)
(このクラスはなんだろう……お化け屋敷?)
ちょうどそのお化け屋敷の準備をしているクラスの前を通りかかった時である。
大量のダンボール箱を抱え、おぼつかない足取りの生徒が廊下の向こうから歩いて来た。
そのすぐ近くに、床に座って熱心に作業している生徒がいる。
お互い、存在に気付いていない。
「っ! あぶない!」
凛が咄嗟に駆け出した直後、「うおっ」「きゃっ!?」という声とともに歩いていた生徒がバランスを崩した。
間一髪、凛が手を伸ばし、ダンボール箱が落ちきる前に支えてみせる。
ギリギリセーフ……かと思われたが、箱の中身が慣性で凛の頭に降りかかってきた。
\びちゃっ/
お化け屋敷で使用する血糊がケースから飛び出し、凛はそれをもろに頭からかぶってしまったのである。
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